レトロゲーム研究部

スーパーファミコンやメガドライブ、PCエンジンを中心にレトロゲームを紹介します。

R-TYPE ~セガマークⅢ~

今回はセガマークⅢ版のR-TYPEを紹介します。

 

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発売日:1988年10月1日

メーカー:セガ(開発:コンパイル

定価:5,800円

 

アーケードの人気シューティングゲームセガマークⅢへの移植作。

当時はPCエンジンでアーケード版と遜色のない移植が話題になっていた中で、性能的には大きく劣るマークⅢでどうやって再現したのでしょうか?

当時としては大容量の4メガ(ビット)を採用して、PCエンジン版とは違ってⅠとⅡに別れてなんかいないよ!っていうのが大きな売りでした。

開発もシューティングゲームの製作では定評のあったコンパイルが担当しています。

早速見ていきましょう!!

 

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画面内に波動砲のゲージと得点、残機表示は無くなっています。

波動砲ゲージがないのに最初は違和感を覚えますが、溜まり具合は音でわかるのですぐに慣れると思います。

 

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1つ1つの砲台が小さくはなっていますがステージ1の名物シーンも見事に再現しています。

 

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背景に関しては凄く綺麗に描かれています。

 

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ボス戦では残念ながら背景は消えてしまいますが、時間が経過するとボスが前面に迫ってくる演出もしっかりと再現されています。

色数の少なさの影響でよりグロテスクに表現されていますね。

 

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ステージをクリアすると得点と残機が表示されます。

 

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ステージ2もご覧の再現度です。

ちょっと枠が付いていますね。

 

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全体的にキャラが小さいものの、これでもかって位に敵が出現します。

 

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チラつき?何それ、美味しいの??

って位に容赦なくチラつきますがステージの名物キャラもしっかりと再現。

 

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あれ?ボスがいない・・・

 

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背景が消えてボスが出現。

このボスが色数の少なさのせいで本当にグロテスクでトラウマになりそうです・・・

 

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ステージ3の開始直後は背景が表示されますがすぐに消えてしまいます。

最初からなくてもいいような気がしますが、演出としては良いと思います。

 

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シューティングゲームに多大なる影響を与えた巨大戦艦の登場です!

 

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なんか妙に緑です・・・

巨大戦艦自体は当然背景で描かれていると思うのですが色数に制限がかかっているのでしょうね。

 

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最後にちょこっと後ろにスクロールするのも再現されています。

というか、基本的にアーケード版の攻略がそのまま使えるレベルの移植です!!

 

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ステージ4のドットもしっかりと再現。

 

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ドットも背景で処理されているのでしょうが、ここまで動かせるのが素直に凄いと思います。

 

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ボスもしっかりとこの大きさで登場!

残念ながら動きはガタガタですが、それはご愛嬌ということでw。

 

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ちなみにステージ4の最大の目玉!

画像上の左側にある柱に後ろから突っ込むと・・・

 

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オリジナルの隠しステージである”スーパーステージ”へと突入します!

 

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R-TYPEの世界観を残しつつもコンパイルらしさが全開に出ているステージですね。

個人的には大好きです。

 

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ボスはなんかグラディウスっぽい気もしますがカッコいいですね。

ちなみに隠しステージの敵はみんな異様に硬いです。

これもコンパイルらしさですね。

 

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スーパーステージをクリアすると自動的にステージ4をクリアした扱いになります。

どちらを選ぶかはプレイヤー次第です。

 

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ステージ5。

背景が本当にグロテスクなのと、しっかりとムーラも登場。

もうやめて~って位にチラつきます・・・

(処理落ちしないっていうかクラッシュしないのが不思議・・・)

 

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チラつきすぎて何も見えないじゃんって話ですが、中盤にムーラが上と下に2体同時に出てくるシーンも力技で再現されています。

 

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大きさは控えめになっていますが、こいつら(名前知りません^^;)もしっかりと登場します。

 

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さすがに背景は消えますがボスもしっかりと登場します。

普通ならオリジナルボスとかなんとか言って差し替えると思うのですがそんなヌルイことは一切しませんっ!

 

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ステージ5のドップもしっかりと登場。

ドップは後ろからの波動砲が通りやすくなっているので倒しやすくなっています。

その影響もあって他機種版よりは難易度が少し下がっているように感じます。

 

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もはやチラついていて画像では解りませんが、上部に敵がワラワラと出現するところもしっかりと再現されています。

なぜ処理落ちをしないのか不思議で仕方ないです。

 

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このステージはボスがいないので最後はドップが大量に出現します。

ちょっと見てみたのですが、当時出現は3体まででした。

それがアーケード版より少ないのかどうかは不明ですが・・・

 

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ステージ7はゴミ処理場です。

 

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これでもかって位に敵が出現して、これでもかって位にチラつきます。

でも、このステージって難しいのですが、大きな印象の残らないステージなんですよね・・・^^;

 

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しかしっ!

このステージは演出の関係もあるのでボス戦でも背景が消えません!

本当に凄すぎると思いませんか?

これ、セガマークⅢで動いているんですよ!?

 

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いよいよ最終ステージです。

このステージはボスまで大きな演出がない穏やかなステージですね。

 

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途中で出現する無敵の青い風車もしっかりと登場します。

 

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こいつがラスボスのバイドです。

ここも演出上背景が消えたりはしません。

 

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撃破した瞬間に背景がサッと書き換えられます。

なかなか見物のシーンですよw

 

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エンドロールが流れて・・・

 

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ゲームクリアっ!!

スタッフロールは無く、そのまま2週目へと突入します。

 

今回はセガマークⅢ版のR-TYPEを紹介しました。

メガドライブの発売を目前に控えて、マークⅢの解析を殆ど完了している中での製作であったにしても、ここまで忠実に再現されているのに本当にビックリです。

コンパイルの高い技術力によって妥協することなく力業で強引に移植したって言えば簡単に聞こえますが、単純に力業だけではこんなにスムーズに動かないと思います。

本当にギリギリのところで調整したんだろうな~って感心してしまいますね。

しかもPCエンジン版がⅠとⅡの2本に別れてしまったのに対して1本に納めた+オリジナルステージまで入れているところに気合を感じます。

移植度の高さで言えば当然PCエンジン版の方が圧倒的に上ですよ。そんなことは誰だって解っていると思います。

ただ、セガマークⅢでアーケード版と同じ感覚でプレイできるR-TYPEを作ったというところを是非楽しんで欲しいと思います。