THE 功夫 ~PCエンジン~
発売日:1987年11月21日
メーカー:ハドソン
定価:4,900円
元々はPCエンジンのローンチタイトルの予定でしたが、発売直前でなにかしらの重大なバグが見つかったそうでローンチに間に合わなかったソフト。
なので、ローンチに間に合わなかったにも関わらずソフトのナンバリングが”1”になっています。
当時ファミコン全盛期に発売された次世代型PCエンジンの性能を見せつける為(だけ)に開発されたであろう功夫はどんなゲームだったのでしょうか?
早速見ていきましょう!!
!!!
ファミコンでは考えられなかった巨大なキャラクターが画面狭しと動き回り、PCエンジンの同時発色の多さも重なって当時では信じられない迫力のゲームとなっています。
ちなみにゲームは準強制横スクロールのアクションゲームで一言で言うとキャラが大きくなって、画面が綺麗になったスパルタンXです。
お分かりいただけるでしょうか?
キャラクターが巨大化したことによってアクションによって表情が変わるようになっています。
これも当時としては画期的なことでした。
この空中に浮いているウーロン茶やたまに飛んでくる障害物等を破壊すると・・・
パワーアップ!と出てライフが少し増えます。
ライフが増えるだけでパンチ力があがったり防御力が上がったりするわけではないのが残念です。
全4ステージで、各ステージが3エリアに分かれています。
それぞれのエリアの最後でボスと一対一の対決を行います。
ボス戦のみですが必殺技も用意されており、無抵抗で敵の攻撃を2発受けてからパンチを押すと相手の体力を3奪う”デカパンチ”と3発受けてからパンチを押すと百裂拳が出せます。百裂拳はボスが前進してくる際に出せば一気に体力を奪うことが出来る強烈な技で、まさに肉を切らせて骨を断つといった感じですね!
ボスを倒すとエリアクリアです。
ただ容量が足りなかったのでしょうね・・・
やたらとボスの色変えが多いのが目立ちます。
エリア2とエリア3のボスですが見事に色が変わっただけの見た目です。
攻撃は若干異なりますけどね^^;
初期の頃のドラクエを思い出させる色変え作戦です。
ちなみに雑魚キャラは・・・
グレーの人
主人公の手前で屈むという1人時間差を行う緑の人
耐久力が通常の3倍である赤い人・・・
以上です!!
なんと雑魚キャラ3種類と障害物のみでゲームが進んで行くという斬新な構成になっています。
各ステージをクリアするとボーナスステージがあります。
ヌンチャクを振り回しつつ、ゲージがMAXのところでボタンを押すと壺が破壊できます。
ボーナスゲームなので失敗してもペナルティはありません。
しかしボーナスが賞与って・・・(笑)
ステージ2のボスは女性キャラが2人と・・・
なんと主人公の色変えまで登場!
どんだけ容量ギリギリなんだって突っ込みたくなります^^;
(兄弟とかなんとか言ってしまえばOK)
ステージ3では(仮想)ブルースリー対ジャッキーチェンの対決が実現します。
映画”酔拳”を思いだしますね!
そして最終のステージ4は洞窟の中を進みます。
エリア1のボスは・・・
銀色の自分!!
エリア2のボスは・・・
金色のジャッキー!!
そしてラスボスの前では巨大な岩が押し寄せてきます。
パンチやキックで跳ね返しましょう。
そして、こいつがラスボスです。
映画”酔拳”の師匠ですね!
あらゆる拳法の使い手という設定のようですが酒飲んでる時点で酔拳しか使えないと思うのですが・・・^^;
ラスボスを倒すと洞くつの崩壊がはじまります。
夜明けと共に思い返されるボス達との死闘・・・
エンディングの始まりです。
名前ふざけすぎっ!!(笑)
再会の文字とともに2週目が始まります。
ちなみに3週すると”GIVE UP!”と表示されてゲーム終了となります。
お疲れ様でしたっ!!
PCエンジンのローンチタイトルとしていただけにPCエンジンの性能デモンストレーション的な意味合いが非常に強い功夫ですが、それでもファミコンかセガマーク3くらいしかなかった時代にこのゲームは非常に強いインパクトを与えたと思います。
ゲーム自体はキャラが左を向けなかったりスクロールを止めることは出来ても戻すことは出来なかったりと色々と不満もあったりします(最初にスパルタンXと書きましたが、ゲーム性だけならスパルタンXの方が全然面白いです)が、確実に次世代に入ったということを証明したゲームだと思っています。
想像してみて下さい、このゲームより前の家庭用ゲームはファミコンクラスのグラフィックしかなかったことを・・・PCエンジンなら自宅でこんな巨大なキャラをこんな綺麗なグラフィックで遊べるんですよ!!
十分すぎる説得力ではないでしょうか??